【二重まぶた】アイプチで皮膚がかぶれる!?手術との違いを専門医に聞いてみました!

――美容形成外科の先生に「二重まぶた」についてインタビューしました。
 
二重まぶたをつくるのに「アイプチ」を使っているアイプチユーザーは意外と多いのでは?そこでアイプチについて、六本木「サフォクリニック」の美容形成外科医である 白壁 聖亜(しらかべみあ)医師に聞いてみました。

 
また、アイプチと二重まぶたをつくる手術の違いについても教えていただきます。

美容外科医である白壁先生からみてアイプチはどう思われますか?

アイプチを利用されている方はすごく多いですよね。私も試しに100円ショップで買ってつけてみたことがあります。ただ、アイプチは糊付けをしているので、皮膚がただれやすくなっている方が多いように思います。
 
毎日つけたり剥がしたりしていると、どうしても皮膚の表面を取ってしまうので、ただれやすいかもしれませんね。

 

まぶたを引っ張る動作が少し心配

またアイプチを使うときに、まぶた引っ張る動作というのが眼瞼下垂(がんけんかすい)を引き起こす原因になるのではと少し心配になります。

アイプチと二重まぶたを作る手術の違いとは

アイプチ自体はおしゃれとしては問題ないだろうとは思いますが、二重の手術とアイプチは少し違うんですね。
 
アイプチを使っている方から、こんな風にしてくださいと言われることがあるのですが、アイプチというのは糊を付けてそこに壁を作って上から皮膚を垂らすといった具合です。
 
それに比べて、二重まぶたを作る手術というのは、ぐっとシワを寄せるので垂れてくる皮膚の幅も違いますし、二重のラインそのものがアイプチとは違ってきます。

 

アイプチ以外の選択肢もあります

二重に憧れてアイプチなどをされる方も多いと思うのですが、アイプチを毎日やっていくつもりであれば、重瞼術(二重まぶたを作る手術)も一つの選択肢にしていただいてもいいのかなと思います。
 
とくに「ビーズ法」に関しては、8日間だけ時間を取っていただければ、しっかりとした二重ができて、なおかつ糸の痕が残りにくく自然な印象になるというメリットがありますので、アイプチを使い続けている方にはすごく向いていると思いますね。
 

 

クリニックや施術法の選び方

お伝えしたいのは、美容外科は値段ではなく、しっかり調べて信用できるドクターのところへ行っていただきたいということです。やはりひとつしかない身体なので、値段だけで決めてその結果、何度も繰り返し手術をする羽目になるよりは、信頼できるドクターのところでしっかりお話を聞いて決めていただきたいと思います。それが一番伝えたいことですね。

 

お友だちがやったから自分にもよい方法、ではありません

たとえばお友達が埋没法で手術をした話を聞いて、広告で見たからといって、埋没法が早くできて腫れも少ないと思って来院する方もいるのですが、やはり目の形というのは人によって違いますし、まぶたの厚さも違います。皮膚の感じも違います。
 
誰でも埋没法が適しているというわけではないので、やはり診察でしっかり相談をしたうえで、埋没が適しているのか、それとも切開が適しているのかという判断が必要になります。
 
またご自身が思っていらっしゃる理想の目というのが、埋没が向いている方法なのか、切開がよいのか、ビーズ法でできるものなのかなど、いろいろな方法がありますので、ドクターとお話して決めていかれるとよいでしょう。

 

自分のセンスにあった先生を探す、という視点

同じクリニックのなかでもA先生がある人にしたデザイン、B先生がしたデザイン、とそれぞれありますし、皆さんに同じデザインを作るわけではありません。
 
それぞれの先生の美的観点で行われています。そのピントが合うところが、ご自身にとって良いクリニックであると思います。
 
相談を何件かしてみて、どういったやり方があるのか知識を増やすのもよいでしょう。そういった視点が大切ですね。洋服と一緒ですよね。自分に合う服や好きなブランドあるように、合わないものを買っても結局気に入らなくなってしまいます。

 

医科歯科ドットコム編集部コメント

アイプチを毎日しているのであれば、「ビーズ法」のような手術という選択肢もあるとのことでした。また、自分に合ったクリニックや先生の探し方についても白壁先生に教えていただきました。参考になさってください。

 
取材日:2019年12月16日
 

プロフィール

サフォクリニック
形成外科専門医・美容外科医・美容皮膚科医
白壁 聖亜 医師
 
<所属学会>
日本形成外科学会
日本美容外科学会(JSAPS)
日本レーザー学会
 
美容外科として80年の歴史を持つ老舗クリニック
サフォクリニック 理事
祖父、父と続く美容形成外科医3代目であり、
「機能する美のデザインを追求」
が美容形成外科医としての理念である。
 
兵庫県芦屋市出身
スイス名門校Institute Le Rosey卒業後、
米国ニューヨーク州シラキュース大学で心理学専攻。
途中突如医師になることを決意し帰国。
大検取得し、帝京大学医学部入学。
卒後は東京大学医学部付属病院で研修、
湘南鎌倉総合病院形成外科勤務を経て形成外科専門医を取得
現在美容外科,美容皮膚科医として活躍し
2児の母でもある。