【医師が解説】プチ整形で不自然な「二重まぶた」になる場合とは!?自然な二重はどうやってつくるの

――美容形成外科の先生に「二重まぶた」についてインタビューしました。
 
この連載では二重まぶたをつくる手術について、六本木「サフォクリニック」の白壁 聖亜(しらかべみあ)医師がお話されています。

 
今回は、いわゆる「いかにも整形したような二重」だと他人に気付かれてしまうケースは、どのような場合か?という気になる疑問に答えていただきました。また、白壁医師が二重まぶたをデザインする際に気をつけているポイントについても伺いました。

手術で「不自然な印象の二重まぶた」になる場合は、どんな原因が考えられますか?

不自然な印象になる目というのは、たとえば目の皮膚や脂肪が分厚いところに無理やり「埋没法」の3点で固定している場合だと思います。
 
無理に3点で固定してしまうと、そこだけぐっとシワが寄り、たとえばカーテンを3点で留めてドレープを上げているような感じになるので、シワがなんとも言えないギャザーのようになってしまいます。そうすると目を開けたときに不自然さが出てくるのではないでしょうか。

 

医師が二重まぶたをデザインする際に気を付けているポイントとは?

ご自身がどういったイメージをもっているのかを伺って、たとえばこんな感じがいいという写真がありましたら、それを見ながら相談させていただきます。
 
また、日本人は割りと目が出ている方も多いですし、眉を上げて目を開けている方もいますので、それに対してどういったデザインができるのかということも説明もするようにしています。

 

左右のまぶたの大きさが全く同じだと不自然に見えやすい

あとはお顔のかたちや目の特徴というのもあり、たとえば左右の差によって、術後の目の大きさが右と左で少し違ってくることもあります。
 
ただ、左右の目の大きさが全く一緒ですと逆に不自然になるんですね。右と左の目は誰でもちょっと大きさが違いますし、そのほうが自然な印象になるので、それを考慮した上でまぶたのデザインをしています。

 

手術をしてから半年から1年くらいは様子をみたほうがよい

――もしも、施術後に二重のラインを変えたくなった場合はどうしたら良いでしょうか
 
手術をしてから状態が本当に落ち着くまで、半年から1年は見ていただいたほうがいいでしょう。手術法にもよりますが、まだ瘢痕(はんこん)が落ち着いてない状態ということもありますし、ご自身が見慣れていないというのもありますので、もう一度やり直しを早くしたいという方には少しお時間をいただいてから、もう一度診察をすることがあります。
 
埋没法で二重にしている場合は、割と簡単に新しく二重の幅を作り直すことが出来るのですが、切開法で二重にしている場合は作り直すには手術時間がかかりますので、しっかりお互いにお話をしたうえで、デザインを決めて手術する場合もあります。

 

医科歯科ドットコム編集部コメント

「左右の目は誰でも大きさが少し違うので、二重まぶたの大きさが全く同じだと不自然にみえやすい」と白壁先生。そして施術後に二重が落ち着いてくるのは、半年から1年後とのことでした。

 
次回では、「アイプチ」やクリニックの選び方について、白壁先生にお話を伺います。
 
取材日:2019年12月16日
 

プロフィール

サフォクリニック
形成外科専門医・美容外科医・美容皮膚科医
白壁 聖亜 医師
 
<所属学会>
日本形成外科学会
日本美容外科学会(JSAPS)
日本レーザー学会
 
美容外科として80年の歴史を持つ老舗クリニック
サフォクリニック 理事
祖父、父と続く美容形成外科医3代目であり、
「機能する美のデザインを追求」
が美容形成外科医としての理念である。
 
兵庫県芦屋市出身
スイス名門校Institute Le Rosey卒業後、
米国ニューヨーク州シラキュース大学で心理学専攻。
途中突如医師になることを決意し帰国。
大検取得し、帝京大学医学部入学。
卒後は東京大学医学部付属病院で研修、
湘南鎌倉総合病院形成外科勤務を経て形成外科専門医を取得
現在美容外科,美容皮膚科医として活用し
2児の母でもある。