――美容形成外科の先生に「二重まぶた」についてインタビューしました。
二重まぶたを作る手術には、①埋没法や②切開法、③ビーズ法という方法があるそうです。
前回の記事では、「ビーズ法」について専門医である六本木「サフォクリニック」の白壁 聖亜(しらかべみあ)医師に解説していただきました。
今回は、手術後に二重まぶたをどれくらい維持することができるのか?具体的な手術の流れについてお話を伺っていきます。
二重まぶたの手術後、どれくらい二重を維持することができるのでしょうか?
二重を維持できる期間には個人差がありまして、埋没法や切開法にしてもビーズ法でも、ずっと維持できている方もいるのですが、やはり年齢を重ねていくとだんだんとまぶたが下がってきますので、そうなると今まであった幅がだんだん狭くなってきます。
また、眼瞼下垂(がんけんかすい)などを発症しますと、二重の幅が大きくなったり変わってきたりもします。まぶたのライン自体は残ったとしても他の要素でぼやけてくることもあると思います。
二重まぶたをつくる手術の流れについて教えてください
①まず希望のイメージを伺います
まず、お顔を診察させていただき、ご本人が希望される二重の幅がどういったものかを伺います。二重というのは2つ種類がありまして、「末広型」と「並行型」というのがあります。
「末広型」というのは、いわゆる自然なご自身のもっているまぶたの線を使って、たとえば奥二重の方でしたら奥二重を使いながら、それをしっかりとした二重にする方法です。
「並行型」というのは、ご自身が持っているまぶたの線に関わらず、もっと大きなかっちりした二重にしたい場合に使うデザインとなります。どちらを希望されているか、イメージされている目がどういったものかをお伺いします。
②二重の幅を確認しながら、施術方法を決めます
鏡を見ていただきながら細いブジーという器具を使って、ご希望の二重の幅をご本人と確認していきます。
目がぽってりされている方や皮膚が分厚い方で埋没法を希望される場合は、切開法などをお勧めする場合もありますが、ビーズ法もある程度の厚さであれば問題ないので、ビーズ法をお勧めすることもあります。
ただやはり、まぶたに脂肪がある方は、脱脂(だっし)というまぶたの脂肪を切除する方法が必要になることもあります。
③オペ室で最終デザイン
診察である程度デザインが決まったら、手術室に移動して再度デザインをします。デザイン通りのところにブジーをあてて、ご本人に説明と確認をしまして、それから麻酔をして手術を行います。
④手術時間について
手術時間は手技にもよりますが、埋没式でだいたい15分くらい、ビーズ式で20分くらい、切開法でだいたい40分くらいで終わります。その後にある程度冷やして、落ち着いたところで帰宅できる流れになります。
⑤手術後に気をつけること
「埋没法」では1週間は安静にしていただきたいので、コンタクトではなく眼鏡で対応していただき、お化粧も目の部分は避けていただきたいと思います。
「ビーズ法」でもコンタクトレンズに関しては、抜糸までの8日間はしっかり眼鏡で対応してコンタクトは控えたほうがよいでしょう。お化粧もできれば抜糸するまでは目の部分だけ避けていただきたいです。
【ビーズ法】
医科歯科ドットコム編集部コメント
二重まぶたの手術の流れについて、白壁先生に教えていただきました。プロである先生に最適な二重まぶたのデザインを相談し、まぶたの特徴にあった施術方法を決めていくことが大切だといえるでしょう。
次回では、埋没法で糸がはずれてしまう場合に考えられる原因とは何か?について白壁先生に伺っていきます。
取材日:2019年12月16日
プロフィール
形成外科専門医・美容外科医・美容皮膚科医
白壁 聖亜 医師
<所属学会>
日本形成外科学会
日本美容外科学会(JSAPS)
日本レーザー学会
美容外科として80年の歴史を持つ老舗クリニック
サフォクリニック 理事
祖父、父と続く美容形成外科医3代目であり、
「機能する美のデザインを追求」
が美容形成外科医としての理念である。
兵庫県芦屋市出身
スイス名門校Institute Le Rosey卒業後、
米国ニューヨーク州シラキュース大学で心理学専攻。
途中突如医師になることを決意し帰国。
大検取得し、帝京大学医学部入学。
卒後は東京大学医学部付属病院で研修、
湘南鎌倉総合病院形成外科勤務を経て形成外科専門医を取得
現在美容外科,美容皮膚科医として活躍し
2児の母でもある。