【医師に聞く】「目の下・頬のたるみ」は老けた印象をつくる? 熱の作用で引きしめる方法とは?

 
顔の印象を左右する「皮膚のたるみ」。目の下や頬にたるみがあると写真写りも気になります。
 
今はこういった悩みを改善する施術があります。「HIFU(ハイフ)」と呼ばれる超音波が発する熱を利用した熱収縮による方法です。
 
そこで、皮膚科医である「銀座Mitaクリニック」院長の三田 麻津子(みた あつこ)医師にお話を伺いました。
 
「HIFU(ハイフ)」には種類があり、肌の奥のSMAS筋膜(スマスきんまく)、皮下脂肪層、真皮層の3段階でアプローチする「HIFU(ハイフ)」と、肌の浅いところ(真皮層)にアプローチする「HIFU(ハイフ)シャワー」というものがあります。
 
肌の引きしめやハリ感を得られるもので、それぞれ持続期間が異なります。
 

「HIFU(ハイフ)シャワー」とは?肌の浅い真皮層に超音波を照射しています

――「HIFU(ハイフ)シャワー」はどのようなものですか?
 
「HIFU(ハイフ)シャワー」とは、肌の2mm、1.5mmのところ(主に真皮層)を狙って、高密度焦点式超音波を当てて熱作用で肌の改善をめざしていくものです。
 
肌にハリが出て、若干引きしまりも出ます。
 
――「HIFU(ハイフ)」と「HIFU(ハイフ)シャワー」をどのように使い分けていますか?
 
皮膚のたるみが強い人には「HIFU(ハイフ)シャワー」をおすすめしています。
 
逆に肉が厚くて少し重い感じの肌でブルドック的な感じだったならば、しっかりとした「HIFU(ハイフ)」で4.5mm、3mmの方をおすすめしています。
 
HIFU(ハイフ)とHIFU(ハイフ)シャワーを併用して、症状に合わせてたくさん照射することもあります。
 
――施術後の即効性は感じられますか?
 
「HIFU(ハイフ)」も「HIFU(ハイフ)シャワー」も、どちらも終わった直後には若干効果が出るのですが、本格的に効果が出るのは1か月後くらいかなと思いますね。

 

「HIFU(ハイフ)」は半年程度、「HIFU(ハイフ)シャワー」は1か月程度の持続期間

――効果はどれくらい持続しますか?
 
SMAS筋膜(スマスきんまく)、皮下脂肪層、真皮層の3段階で超音波を利用した熱を照射する「HIFU(ハイフ)」は、1か月後くらいから効果が出て、半年くらいは維持できているように思います。
 
ですから、半年くらいから少し気になる方はまた打っていただく方もいらっしゃいますし、もう少し頑張りたいわ、という方は1年後くらいに打っていただく方もいらっしゃいます。
 
「HIFU(ハイフ)シャワー」は浅い皮膚への照射なので、月に1回ずつくらいのメンテナンスをおすすめしています。
 
しかし、少しでも引きしまって上がってくると持続期間も長くなってきますので、2、3か月ずつでもいいかなという感じもしますね。
 
――「HIFU(ハイフ)シャワー」は痛いですか?
 
「HIFU(ハイフ)シャワー」は肌の2mm、1.5mmのところに照射するため、痛みはあるかもしれないです。
 
皮膚は敏感な部分のため痛く感じる方もいらっしゃると思いますが、施術時間はそんなに長くはないので、ぐるりとお顔全体を2周はします。
 
HIFU(ハイフ)シャワーだけでも、あご下も照射して時間をかけて丁寧に当てていきます。
 
――大事なイベント前なら、どれくらい前に施術を受ければいいですか?
 
イベントの3週間前くらいがいいかなと思いますね。肌にハリやツヤが出て効果が感じられるのは、2、3週間前くらいがおすすめかなと思います。

 

医科歯科ドットコム編集部コメント:結婚式や大事なイベント前に利用するなら3週間前がベスト

美容皮膚科医である三田 麻津子(みた あつこ)医師に、「HIFU(ハイフ)」と「HIFU(ハイフ)シャワー」の違いについて教えていただきました。
 
超音波を3段階で照射する「HIFU(ハイフ)」とは違い、「HIFU(ハイフ)シャワー」は比較的浅い皮膚の部分(真皮層)を狙って照射するようです。
 
肌の引きしめやハリ感を実感できるのは約3週間後とのことですので、結婚式や大事なイベント前に利用したい場合はギリギリではなく3週間くらい前から検討してみてはいかがでしょうか。

 
取材日:2019年12月17日
 

プロフィール

銀座Mitaクリニック 院長
三田 麻津子(みた あつこ)医師
 
<経歴>
北里大学医学部医学科卒業
北里大学病院形成外科入局
北里大学病院形成外科勤務
湘南鎌倉総合病院形成外科勤務
シロノクリニック勤務
マホロバクリニック勤務
オザキクリニック勤務
広尾プライム皮膚科勤務