【医師に聞く】見た目年齢に差が出るフェイスライン、二重あご!超音波がカギとなる方法とは?

 
年齢と共に顔のたるみやしわ、二重あごが気になることがあると思います。
 
おでこ(ひたい)のしわやまゆ毛の左右差に加え、二の腕のたるみ、お腹にも効果が期待できる施術があるようです。
 
「HIFU(ハイフ)」と呼ばれる超音波を利用した熱収縮の効果について、「銀座Mitaクリニック」院長の三田 麻津子(みた あつこ)医師にお話しを伺いました。
 

「HIFU(ハイフ)」で超音波を照射!様々な部位の引きしめに対応しています

――HIFU(ハイフ)という治療はまゆ毛やおでこにも使えるとのことですが、どのような効果がありますか?
 
若いときはまゆ毛に左右差がなくても、年齢を重ねると少しずつ何らかの原因で左右差が出ることはよくあることです。
 
無意識に下がってしまうこともあり、一生懸命にまゆ毛を上げようとすると疲れてしまうこともあります。
 
また、まゆ毛の左右差はおでこ(ひたい)のしわの原因にもなります。おでこに超音波を当てながら、まゆ毛のあたりも照射していきます。
 
まゆ毛の上のところも当てていくので、目の上のまゆ毛の辺りが上がるようになります。
 
――肌のたるみ、ということであれば「二重あご」が気になる人もいるかと思います。
 
二重あごも引きしまりますね。フェイスラインが引きしまるとすっきりした感じになります。
 
とくに若い方で、「あごのたるみ」を気にされている方はすごく喜ばれますね。
 
ご年配の方のたるみは皮膚の要素が強いと思います。
 
引きしまり具合としては筋層とか皮下脂肪層の奥の方がしまった感じになるので、若い方のほうが皮膚のたるみが少なく、若干効果は出やすい傾向にあるという印象はあります。

 

HIFU(ハイフ)とは超音波照射の深さをコントロールし、筋肉・皮下脂肪・皮膚を引きしめる治療です

――HIFU(ハイフ)を照射して効果が出るのは筋肉と皮下脂肪ですか?
 
引きしめる効果が出るのは筋肉と皮下脂肪と皮膚ですね。2.0mmの浅い部分に照射するので皮膚にも効果があります。
 
通常は顔の中心に神経の穴があり、4.5mmとか3mmに照射する場合は中心からなるべく外側を上げるように照射することが多いです。
 
しかし、2.0mmなら顔の中心部分も照射することが可能なので、お肌のハリ感を出すのにも効果が期待できると思います。

 
――HIFU(ハイフ)を照射する深さはあらかじめ決められているのですか?
 
最初は4.5mm、3.0mmの肌の奥深くの筋膜(きんまく)に「HIFU(ハイフ)」で超音波を照射します。
 
しかし、目の周りなどは皮膚が薄いので4.5mm、3.0mmは使えません。2mm、1.5mmなど浅い部分を照射するなど、部位によって細かく調整をしています。
 
ちなみにですが、実はボディにも照射することができ、6mmや9mmの深さまで超音波の熱を当てることができます。
 
腕やお腹もできますが、照射する量が結構あるため時間はかかります。腕は脂肪がある方ですと引きしまりますね。
 
――二の腕、お腹も引きしまりますか?
 
二の腕やお腹も皮下脂肪層に超音波で作られた熱が当たり、治療後は若干引きしまった感じが出て、たるみ感が目立たなくなります。
 
ただし、効果を感じるまでに1か月から3か月くらいはかかると思います。

 

医科歯科ドットコム編集部コメント:顔のたるみやしわのほか、二の腕やお腹も引きしまります

美容皮膚科医である三田麻津子(みたあつこ)医師に、肌に超音波照射を行う「HIFU(ハイフ)」の効果について教えていただきました。
 
顔のたるみやしわ改善のほか、二の腕やお腹の引きしめにも効果的のようです。
 
部位によって超音波の照射する深さを調節し、しっかりと引きしめ効果が得られる層に熱を当てているとのことでした。
 
まずは二の腕やお腹からHIFU(ハイフ)を試してみてもいいでしょう。

 
取材日:2019年12月17日
 

プロフィール

銀座Mitaクリニック 院長
三田 麻津子(みた あつこ)医師
 
<経歴>
北里大学医学部医学科卒業
北里大学病院形成外科入局
北里大学病院形成外科勤務
湘南鎌倉総合病院形成外科勤務
シロノクリニック勤務
マホロバクリニック勤務
オザキクリニック勤務
広尾プライム皮膚科勤務