幹細胞という言葉を聞いたことがありますか?
幹細胞を使って肌年齢を若々しく保つ最新の治療法があるそうです。
今回は、形成外科・皮膚科・美容皮膚科・美容外科の医師であり、「あらおクリニック」院長の 荒尾直樹先生に、自らが注目して実践している美容法について教えていただきました。
コラーゲンを増やす『培養上清液(ばいようじょうせいえき)』とは?成長因子「サイトカイン」に注目
――荒尾先生が注目されている培養上清液とは何でしょうか?
幹細胞という言葉を聞いたがことあると思いますが、その幹細胞を培養した時の液が、非常に多くの成長因子である「サイトカイン」を含んでいます。
これを培養上清液(ばいようじょうせいえき)と言います。
これは身体の中に入ると炎症をしずめたり、コラーゲンを増やしたり、といった作用をする「生理活性物質」を多く含みます。
幹細胞コスメになると濃度に制限がかかりますが、クリニックでは濃い濃度で皮膚に直接注射することで小じわ、目の周りや口の周りの改善ができる時代になってきました。
先生ご自身が若さを維持するために実践していることとは?
しわが気になるところにはボトックス(※1)をしたり、目の周りのしわには幹細胞培養上清液を打っています。
あとは肌表面の艶やかさを出すためにクリニックでメディカルエステのお手入れなどをしています。
現在、私は42歳ですが比較的若く保ててるんじゃないかと思います。
患者さんもたとえば「こういう肌にしてみたい!」「何歳くらい若くなりたい!」などあれば、私に直接伝えていただければできるものはできる、できないものはできないと正直に言いますので、なんでもご相談いただければと思います。
医科歯科ドットコム編集部コメント
ツヤツヤな美肌の持ち主である荒尾先生。荒尾先生ご自身でも「幹細胞培養上清液」や「ボトックス」など、色々試されているとのことでした。
小じわを改善するなど、肌年齢を少しでも若く見せたいときに、メディカルエステは頼れる存在となるでしょう。
取材日:2019年11月28日
プロフィール
<資格>
医学博士
日本形成外科学会認定 形成外科専門医
昭和大学藤が丘病院形成外科 兼任講師
美容レーザー適正認定医(日本美容医療協会認定)
日本抗加齢美容医療学会(MBF)
<略歴>
1996年 鹿児島ラ・サール学園高等学校卒業
2002年 昭和大学医学部卒業
2002年 昭和大学藤が丘病院形成外科入局
2006年 昭和大学大学院医学研究科卒業、医学博士号取得
2007年 佐賀大学医学部附属病院形成外科 助教・外来医長 (文部教官)
2008年 昭和大学藤が丘病院形成外科
2009年 青山ラジュボークリニック院長就任
2012年 横浜市青葉区にて、あらおクリニック開業
<所属学会>
日本形成外科学会
日本美容外科学会(JSAPS)
日本皮膚科学会
日本美容皮膚科学会
日本美容医療協会
国際美容外科学会(ISAPS)