顔のホクロ・シミを除去する方法とは?レーザーで除去する時代【皮膚科医に聞く】

 
チャームポイントでもある「ホクロ」ですが、本人にとっては気になる存在かも知れません。
また、ファンデーションで隠してきた「シミ」も除去することができるようです。
医院でできるホクロ・シミの治療について、美容皮膚科医である「渋谷スキンクリニック」院長の吉田貴子(よしただかこ)医師に教えていただきました。

 

ホクロの除去治療!ほぼ100%レーザーを使用

――ホクロを取りたいとき、病院ではどんな治療をしますか?
 
近年、ホクロを取りたいと希望される方がとても増えています。
他の方が治療を受けたSNSの投稿やご家族やご友人の治療後をご覧になって、ホクロを取る治療は安心できる治療法だということを確認して来院する方が多いですね。
 
実際にホクロを取る際には、顔のホクロの場合はほぼ100%、レーザーを用いて除去する方法になります。
手術をする場合は、悪性を疑う場合や特殊な部位のときで、それ以外はすべてレーザーで取るようにしています。
具体的にはCO2レーザー(別名、炭酸ガスレーザー)を用いて除去します。
 
――1回のレーザー治療でホクロは完全に取れますか?
 
ホクロの大きさや盛り上がり具合にもよりますが、基本は小さくて盛り上がりのないものは、ほぼ1回で取れます。
 
ただ、ホクロを形成する腫瘍(しゅよう)細胞が皮膚の奥深くまで存在する場合には、1回ホクロを除去したときに取れているように見えても残っていることがあり、後日また色が出てきてホクロの取り残しに気付く場合もあります。
 
そういう場合はもう一度同じようにレーザー照射を受けていただきます。
 
――何年か経ってまたホクロが再発することはありますか?
 
何年も経ってからホクロが出てくることはあまりないですね。
もしまたホクロが目に見えて出てくるのであれば、3ヶ月や半年以内で出てきます。その場合はご希望によりホクロをまた除去します。

 

顔にできた「シミ」を塗り薬やレーザーで除去

――顔にできた「シミ」を消す治療法はありますか?
 
一般的に「シミ」と言われる症状は、茶色い色がついたものの総称です。
生まれつきの茶色いあざもシミと表現されて受診される場合もありますし、私たちが思い浮かべるような紫外線や加齢によって年齢とともにできてくいわゆるシミもあります。
 
また、ニキビが治って炎症が治まった後の色素沈着も茶色い色になりますので、色素沈着をシミと表現して受診される方もいます。
治療法はその状態によって異なりますので、まずは診断をつけるところから始めます。
 
診断によっては塗り薬だけで経過をみていく場合もありますし、積極的にレーザーを受けていただく場合もあります。
一般的な紫外線や加齢によってできたシミに関しては、基本的に1回のレーザー照射で取り除くことができます。
 
診断が決まればそれに有効な治療法が決まりますが、診断を間違えると治療が上手くいきません。診断がしっかりできる医師のもとを受診しましょう。

 

編集部コメント:ホクロもシミも消せる時代!

ホクロ・シミの治療について吉田貴子医師に教えていただきました。
ホクロやシミはレーザーで消すことができる時代になりました。
長年悩んでいるのであれば、医師に相談してみてはいかがでしょうか。

 
取材日:2019年10月25日
 

プロフィール

吉田 貴子医師

皮膚科・美容皮膚科医 「渋谷スキンクリニック」院長
一般皮膚科と美容皮膚科の両方を開設し、男女問わずあらゆる肌の悩みに向き合う。著書に「ヘアピンでもできる!毛穴スッキリ!美肌メソッド」がある。
 
<略歴>
帝京大学医学部 卒業
同大学付属病院皮膚科学教室 勤務
東京警察病院皮膚科 勤務
帝京大学付属溝の口病院皮膚科 修練生
東京都内クリニック 前院長
<所属学会>
日本皮膚科学会会員
日本美容皮膚科学会会員
日本小児皮膚科学会会員
日本臨床皮膚科医会会員
日本禁煙学会会員