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レントゲンって本当に必要なの? 知っておきたい歯科検査の種類や目的

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歯科医.com

初めての歯科医院にかかる時、まずはお口の検査を行いますが、会計時に「思ったよりも金額が高い」と思ったことはありませんか? 「無駄な検査をされているのでは……」と疑ってしまった経験がある方も少なくないかと思います。

また、検査に時間がかかってイライラした方もいることでしょう。忙しくて通院する時間を確保しにくい方は特に、「検査は最低限にして、早く治療に移ってほしい」と思うはずです。

 

しかし、治療の結果を左右するのは検査であると言っても過言ではないくらい、初めにお口の中をくまなくチェックすることは大切です。そこで今回は、歯科医院で行うおもな検査について、詳しくご紹介します。今受けている検査で何を調べているのかがわかれば、費用や時間に対するモヤモヤも解消されるはず。知識を身につけて、安心して治療に臨みましょう。

 

1 歯科検査のスタンダード【レントゲン】

レントゲン撮影は、ほとんどの歯科医院で行われている基本的な検査です。しかし、一口にレントゲンと言っても、実はいくつかの種類があります。

 

パノラマ(パントモ)

顔の鼻より下の部分全体を撮影するレントゲンです。歯1本1本だけでなく、顎や親知らずの状態など、1枚で全体のバランスを見ることができます。続いてご紹介するデンタルに比べて、1枚で多くの情報を得ることができます。

デンタル

1枚に歯2〜3本を写す小さなレントゲンです。口の中にフィルムを入れ、X線を外から当てて現像するという方法で撮影します。パントモより範囲が狭くなる分、状態をより詳細に知ることが可能です。パントモと併せて撮影することも珍しくありません。

セファロ

顔面と頭部を撮影できるレントゲンです。顎の大きさや形はもちろん、気道の状態なども確認できます。歯の角度もわかるので、おもに矯正治療をする際に使用されます。

 

必要に応じてこれらの中から1つ、もしくは複数を選んで撮影が行われます。これらのレントゲン撮影でわかることをまとめると、以下のとおりです。

  • 虫歯の有無、あればどの程度まで進行しているか
  • 歯の根の形状や状態
  • 骨が溶けているかどうか、感染症に侵されていないか、腫瘍ができていないか
  • 詰め物がきちんと歯にはまっているか、詰め物の下に虫歯がないか

なお、レントゲン撮影における被ばく量は、顔面と頭部を撮影するパノラマであっても、0.03ミリシーベルト前後となっています。これは、飛行機で東京−ニューヨーク間を往復した場合の6分の1程度です。

2 立体的に歯や顎の状態を把握する【歯科用CT】

歯科用CTは、歯や骨を平面的に写すレントゲンとは違い、立体的に状態を把握することができます。歯や骨の厚みまでを正確に見られるのです。また、指定した位置の断層写真を見たり、さまざまな角度から患部を観察したりすることも可能ですから、より精密に原因を特定することができます。

 

なお、歯科用CTがおもに使われる治療としては、インプラントや矯正、親知らずの抜歯、根管治療や再生療法などが挙げられます。目視で確認できる虫歯の治療には使用されない場合がほとんどです。

このような歯科用CT撮影でわかることとしては、以下の内容があげられます。

  • 歯・骨の高さや厚み、神経との位置関係はどうなっているか
  • 歯にヒビが入っていないか、入っているなら方向・程度はどのくらいか
  • 軟組織の状態はどうなっているか

なお、歯科用CTの被曝量は、0.1ミリシーベルト前後となっています。毎日100枚撮影したとしても人体に影響がないとされる数値なので、こちらも安心して撮影に臨んでください。

3 細菌を生きた状態でチェックできる【位相差顕微鏡】

位相差顕微鏡は、お口の中に住む細菌の様子を確認できる機器です。おもに歯周病の治療において使用されており、位相差顕微鏡で細菌の様子を観察することで、どの細菌が原因で歯周病になっているのかを特定できます。同じ歯周病でも、原因となる細菌によって進行スピードなどは異なるもの。これにより、より的確な治療を行えます。

検査方法は、患者さんのお口から歯垢を採取し、それを観察するというものです。歯科医院によっては、患者さんに顕微鏡を覗かせてくれるところもあります。普段目にしている歯垢にどれだけの細菌がいるかを確認すれば、セルフケアへのモチベーションはきっと高まるはず。可能であれば、ぜひ自分の目で確かめてみることをおすすめします。

 

こうした位相差顕微鏡の観察でわかることとしては、歯周病の原因となっている細菌がなにか、その細菌の細菌の活動状態や、どれだけの数がいるかを把握することができます。

4 経過観察に欠かせない【口腔内写真】

口腔内写真は、名前のとおり患者さんのお口の中を隅々まで写した写真です。レントゲンや歯科用CTとは違い、私たちが肉眼で見るのと同じように歯や歯茎を確認できます。
この口腔内写真のおもな用途としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 患者さんへの現状説明
  • 治療前後の口腔の変化の記録
  • 長いスパンでの口腔の変化の記録

 

歯科医院側で記録として残しておくという意味合いももちろんありますが、患者さんの視覚に訴えるわかりやすい説明を行ったり、普段は見られないお口の中を見てもらうことで興味・関心を引き出したりといった意味でも活躍します。口腔内写真を撮影して見せてくれる歯科医院は、患者さん目線に立った診療を行っていると考えられるでしょう。

こうした口腔内写真の撮影でわかることとしては

  • 現在のお口の状態(肉眼で見た場合の画像)
  • 検査というよりも記録的な要素が強い

などがあげられます。

 

まとめ

これまで何となく受けていた検査も、目的がはっきりすれば気持ちよく臨むことができるはず。

歯科に限らず、治療は患者さんであるあなた自身がきちんと納得し、みずから選ぶものです。ぜひこの機会に治療や定期検診などにも目を向けて、主体的に歯医者さんに通うようにしてください。

<参考URL>
東京都歯科医師会 放射線と歯科X線撮影のお話
http://www.tokyo-da.org/images/pdf/1108.pdf

Text:中島香菜

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【編集部コメント】

検査のことが色々とよくわかる記事でしたね。というか、飛行機に乗っていても放射線って浴びることになるんですね(笑)
無駄なことにお金をかけずに済む一番の方法は、信頼の置ける歯医者さんに通うことです。医科歯科.comの口コミなんかを駆使して、良いお医者さんに出会ってくださいね!

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